月刊BLUEBNOSE 創刊号(#1)『BLUE B NOSEは、BLUE B(e) NOSE』
マーケティングの提案も考慮した月額制Webサイト制作のサービスサイトで、トップページのH1、冒頭のコピーがほぼ何も伝えてない、誰にも向いてない訴求力ゼロの「ビジネスをもっと青く」は良くないんじゃない? きっと、誰もがそう思うでしょう。
なぜそんなコピーを掲げることに決めたのか。その背景や経緯、そこに込めた想いを解説します。
SEO的にも、キャッチコピー的にも落第レベル
皆さんの感想や感覚は極めて正確で、正しいご意見だと思います。
「ビジネスをもっと青く」で検索する人もいなければ、「ビジネスをもっと青く」でいきなり心動かされる人も、ほとんどいないでしょう。基本的には、どの角度から見ても優れたコピーとは言えず、落第と言って差し支えないレベルです。
普通に考えれば、特定のサービスに対する説明用のWebサイト、オウンドメディアも兼ねたサイトなのだから、もっと直接的にベネフィットや強み、差別化に繋がる要素を掲げればいい。高速表示で表現豊かな、「速くてリッチなWebサイト制作」を月額1万円から始められるという、分かりやすい訴求ポイントもある。あとは地域名でもつけて、関西や京阪神、大阪とでも絞れば良いでしょう。
あるいはもっと別角度でペルソナを見極め、より訴求力の高いコピーを捻ってもいい。静止画とコピーじゃなく、冒頭から動画を持ってきたっていい。
サービスとしての収益性を考えるなら、それがベストだとは思います。少しでも利益を上げること、サービスを存続することが最重要ですから。
でも、我々というか、筆者はそうしませんでした。なぜそうしなかったのか、少しずつ紐解いていきましょう。
サービス名が一種のコピー
効力をしっかり発揮するかはかなり疑問というか、相当限定的だと思いますが、「BLUE B NOSE(以下:BBN)」の名前自体に、それなりにポイントが詰まっていると思っています。由来であるブルー・ノーズについては毎回説明しないといけないんですが。
そもそも、BBNに決まった経緯も紐解くと、「速さと機能性の両立について、何らかのモチーフ、歴史的な何かを引用した方が良い」という事と、「2社の共同事業だから」というところから、「海」や「航海」のイメージとも親和性が強そうな船の中から「ブルー・ノーズ」を選択し、「象徴的なBをもう一つ足そう、2つにしよう」で出来上がったのが「BLUE B NOSE」です。
ブルー・ノーズの詳しい説明やその偉大さは他のコンテンツに委ねるとして、
ブルー・ノーズの威光や速さの記録、漁獲量の記録にあやかった名前で、軽い訴求、興味関心を持ってもらうフックが作れているのでは、という判断です。
また、ブルー・ノーズは日本語にすれば「青洟 or 青鼻」。青洟といえば、「青二才」の言葉も相まって、どちらかと言うと小児、若者が患うイメージ。
また「鼻」の漢字の成り立ちを考えると、
鼻は自分で自分を指差す時の部位でもあり、「自分は青い」と自ら指し示しているようにも聞こえるのでは、と。更にそこへ、「Be」にも聞こえる「B」が追加されて、自分自身は青二才、若輩者となるイメージ、それを更に加速、強化させるイメージも載せられるのではと、諸々意味を盛ってみたという後出し孔明です。
サービス名に興味を持ってもらえる方、あるいはいざという時に背景を語ると耳を傾けてくれる方、これぐらいのハードルを設けても選んでくれる方、これが障害でもなんでもない方に選んでもらいたいという想い、判断も踏まえ、現在のコピーを選択しています。
「青」にも色んな意味、ニュアンスを込めてある
コピーを考えているときに、2021年のポカリスエットのCMソング、A_oの「BLUE SOULS」に引っ張られた部分も多々ありますが、「青」には色んな意味合いを込めました。
同曲の"目に映らぬ速さで 青色を超えてゆく"というフレーズや、"目に映るもの全てを 青色に染めてゆく"から大分ニュアンスをお借りしてしまったのだけど、ここに一種の空気遠近法的な「青」の作用が含まれているように思いました。
山や空や海など、見えているけど手が届かない遠くのものには青が被さって来る。遠くにあるものへ想いを馳せ、その憧れすら青に包まれる。見えるけど届かない、青は憧れや希望を表す色でもあります。これで、物凄い速さで遠ざかっていく時も青だったらさらにピッタリだったのに、そこは赤方偏移になるから当てはまらない(笑)。
情報や伝達経路を整えて、遠くからでもよく見える状態、離れていても憧れを抱ける状態をお届けすることで、売り手や買い手、書き手と受け取り手といった線引きがない世界、先達と追従者、リーダーとフォロワーで構築されたボーダーレスの世界構築に貢献できるのではないだろうか、その世界はきっと「青」で満たされているのではないだろうか、と。
もちろん青二才や、若輩者、青臭さのニュアンスも込めています。
SNSが発達し、駅前や街角で歌やダンスを気軽に披露できるようになった世の中で、先人や先輩、大人に上手だねと褒めてもらう、承認欲求を満たしやすくなったけど、本当にそれで良いのだろうか。組織を離れて自ら起業することを選んだ人たちは、ときに牙を剥き、ときに反骨精神を発揮して、社会やビジネスにおける生存競争に勝たねばならないのでは、と。
お利口になって丸くなった方が受け入れられやすい、賢く立ち回れる優等生の方がメリットも多い。でも、それではつまらない。せっかくチャレンジする生き方を選んだのだから、褒められるより、鼻白む方、鼻を明かす方を選んで、「お前オモロいやんけ」と笑われる方を選ぼうではないか。
失われた云十年と言われて久しい昨今、若者より高齢者が多い世の中で、ビジネスの世界も熟練ばかりで良いのでしょうか。お利口になった方が都合が良いから仕方なくというのなら、BBNのやり方で、青臭くても生き延びられるように支援したい。ビジネスの若返りをお手伝いして、柔軟でエネルギーに満ちた世の中を作っていきたい。
そういう想いも込めて、「ビジネスをもっと青く」をキャッチコピー、サービスのスローガンとして掲げることに決めました。
競合とは違うという意図も込めて
類似サービスが直接的なベネフィットを訴求したり、前例を踏襲して、今の世の中で正解とされる手法を選ぶなら、あえて全く違う打ち出し方を選びたい。たとえそれが茨の道で、成功する確率が低いやり方であったとしても。
全く違う路線、新しいやり方を選んで、自分たちなら何とかなる、貫き通せることも示したい。
そういった意図も込め、あえて「落第コピー」を掲げています。
我々自身も青臭く
「ビジネスをもっと青く」というキャッチコピー、ブランドスローガンを掲げたからには、お客様のみならず、我々自身もより一層青臭く生意気に、理想を追求する存在へ邁進する所存です。
ほんの少しだけ高い目標と志を胸に、お客様とエンドユーザー様、社会や市場、トレンドの変化や技術と向き合い、フォローしたくなるだけの魅力醸成と、より価値あるサービスのご提供に努めて参ります。
おしまいに
この記事を気に入っていただけた方、青臭い理想論を振りかざす奴がどうなるか見てやろうという方、後で嘲笑ってやろうという方も、ぜひ当ニュースレターのフォローやメールアドレスのご登録をよろしくお願いします。
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それでは、次回の配信をお楽しみに。
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